麦茶といえば、夏場にキンキンに冷やしてゴクゴク飲むイメージがありますよね!
「夏」をイメージする麦茶ですが、実はダイエット効果が高く健康・美容にもいい飲み物なんです。
それなのに夏場だけ飲むなんてもったいない!
では麦茶には、どんなダイエット効果があるのか。
麦茶のダイエット効果と正しい飲み方、麦茶ダイエットの注意点をご紹介します。
麦茶のダイエット効果
血流促進で新陳代謝アップ
麦茶に含まれる「ピラジン」という香り成分には、血流を促進する働きがあり、水分補給の効果と相まってドロドロになった血液をサラサラにする効果があります。
血液には栄養や酸素を体のすみずみに運ぶ働きがあるため、血流が促進されることで新陳代謝が活発になり、消費カロリーが多くなるので痩せやすい体になることができます。
また脳梗塞や心筋梗塞のような血栓が原因の病気の予防効果も期待できるので、汗をかきやすくて血液が濃くなりやすい夏場だけでなく、水分補給が少なくなりがちな冬場にも麦茶はぴったりなんです!
GABAが肥満を防止しストレスを緩和する
中性脂肪やコレステロール値が高くなると肥満になりやすくなるばかりか、生活習慣病の原因にもなるので健康的にもよくありません。
麦茶には「GABA(ギャバ)」という天然アミノ酸の一種である成分が含まれていて、中性脂肪やコレステロール値を下げる効果があるので肥満を防止することができます。
またGABAは血液をサラサラにして血圧を下げたり、高ぶった神経を鎮める効果があるので、イライラやストレスを和らげる効果もあります。
ダイエットには食事制限がつきものですが、極度のストレスは過食や暴飲暴食、リバウンドを引き起こす原因となるため、ストレスをためないことがダイエットを成功させるコツです。
GABAの肥満防止&ストレス解消効果はムリのない効率的なダイエットの近道となります。
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むくみを予防・改善する
濃い味付けが好きだったり、醤油やソース、ドレッシングなどの調味料ををたっぷり使う、外食やコンビニ食、インスタント食品が多い食生活を送っていると塩分を摂りすぎている可能性が大です。
塩分をとりすぎると体内の塩分濃度が濃くなりますが、体は塩分を薄めようと血管や細胞内に水分をため込みます。
この細胞内にたまった水分ががむくみの原因です。
むくむと顔がパンパンになったり、ふくらはぎが張って靴が窮屈になったりしますが、それだけではなく血流が悪くなるので体が冷え代謝が低下してしまいます。
「ダイエットを頑張ってもなかなか痩せない・・・」
「手足が冷たい」
「トイレの回数が少ない」
という場合は、むくみが原因かもしれません。
麦茶には、ミネラルの一種であり余分な水分を排出する働きのあるカリウムが含まれているので、利尿作用を促して余分な塩分と水分を排泄しむくみの予防・改善することができます。
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低カロリー
麦茶のカロリーは100mlあたり1kcalで、コップ1杯(約200ml)では2kcal、ペットボトル1本分(500ml)で5kcalと低カロリーです。
そのため日常的に飲むジュースやコーヒーを麦茶に変えることで、カロリーや糖質をカットすることができます。
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カフェインゼロ
緑茶やウーロン茶など、ほとんどのお茶にはカフェインが含まれていますが、麦茶にはカフェインが含まれていません。
そのため寝る前でも気にせず飲むことができますし、小さなお子様にも安心なので家族みんなで飲むこともできますね。
麦茶にはその他にも、メラニンの代謝を促しシミやそばかすを防ぐ亜鉛や、コラーゲンを強化し肌のたるみを防止するケイ素が含まれるため美肌効果があります。
そして抗酸化作用がある「Pクマル酸」が含まれているので、アンチエイジングにも効果的です。
Pクマル酸はガンや脳卒中、糖尿病などの生活習慣病の予防効果も期待できます。
さらに麦茶には虫歯の原因となるバイオフィルムを作りにくくする作用があるため虫歯を予防することができ、胃酸から胃の粘膜を守ったり、炎症を抑えて胃を守る効果もあります。
そのため、飲酒前やストレスなどが原因で発症する胃潰瘍の予防や、糖尿病の合併症を防ぐなどダイエットのみならず美容・健康にもいいんです!
そんな麦茶の痩せる効果をさらに高める飲み方をご紹介します!
ダイエット効果を高める!痩せる麦茶の飲み方
1日に1.5リットルを目安に
人間は一日に約2~2.5リットルの水分を排出しており、排出した分と同量の水分を摂取する必要があります。
とはいえ食事からも水分は摂ることができるため、実際に飲み物で摂取するのは1.5リットル程度。
そのため1日の麦茶の摂取量は1.5リットルを目安にしましょう。
麦茶はミネラルも豊富ですが、一度にたくさん飲んでも一気に栄養素は吸収できないので、1回200~300mlとこまめに飲むことが大事です。
こまめな水分補給をすると、代謝のアップやむくみ解消、デトックス効果も高まります。
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なるべく常温かホットで
麦茶には体を冷やす作用があるので、夏場の冷えた麦茶はほてった体をクールダウンさせ、熱中症の予防にも効果的です。
ただし冷やしすぎた麦茶を大量に飲んだり、冬場に冷たい麦茶を飲むと体を冷やしてしまいます。
冷えは代謝の低下やむくみの原因となるためダイエットの大敵です。
そのため夏場以外はなるべく常温かホットで飲むようにしましょう。
特にホットで飲むと血行が促進して代謝が上がり、便秘解消効果も期待できます。
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おいしい麦茶の作り方
麦茶はペットボトル入りのものが市販で売られていますが、家でも簡単に作れますし、ダイエットを続けるなら手作り麦茶の方が経済的ですよね。
一般的に売っている麦茶には「煮出し用」と「水出し用」がありますが、栄養はほとんど変わりません。
煮出し用麦茶は味がしっかりしみ出て風味がよく、沸騰させているので衛生的で日持ちします。
水出し用麦茶は沸騰した後に冷ましたり、やかんを洗う手間がないので簡単で時短につながりますが、水出しに時間がかかるのを改善するために、緑茶をまぜて濃くなるように作られている場合があります。
緑茶にはカフェインが含まれるので、大麦やハトムギなどが原材料の麦茶を選ぶと安心です。
このように「煮出し」と「水出し」それぞれ特徴があるので、ライフスタイルにあった麦茶を選ぶようにしましょう。
それではここで、美味しい煮出し用麦茶の作り方をご紹介します!
- やかんにお水を入れ、沸騰させます。
- 沸騰したお湯に麦茶のパックを入れ、5分待ちます。(煮出し時間を推奨しているメーカーの場合は、規定の時間通りで作ると安心です。)
- 時間が経ったらパックを取り出し、水を張った桶などにやかんごと浸け、冷えたら完成です。
- 保存容器にいれ冷蔵庫で保管し、ホットで飲みたいときはカップにそそぎ電子レンジで加熱すると簡単ですね!
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麦茶ダイエットの注意点
夏場に汗を大量にかいた時などは、多めに飲んでも構わないのですが、麦茶は多量に飲むとミネラルの作用で下痢になったり、胃腸に負担がかかることがあります。
また食事中に麦茶を過剰に飲むと、胃液が薄くなり消化不良を起こす可能性があります。
いくら体にイイからといっても飲みすぎはよくありません。
麦茶ダイエットは、簡単・手軽で続けやすい方法ですが、即効性があるわけではなく長期的に継続することで効果を実感できるダイエット法です。
そのため、効率よくダイエットするためには、栄養バランスのよい食事や適度な運動も大切です。
もちろん「麦茶を飲んで痩せた!」という声もありますが、あくまでもダイエットの手助けをする、健康・美容飲料と考えたほうがいいですね。
麦茶を上手に取り入れてムリのないダイエットを!
夏場に飲むことが多い麦茶は、低カロリーで中性脂肪・コレステロール値を下げ、ストレスの緩和や新陳代謝アップ、むくみを予防・改善する効果があるためダイエットにぴったりな飲み物です。
しかもカフェインゼロなので、寝る前でも飲めますし、小さなお子様がいるお宅でも家族みんなで飲むことができます。
また美肌効果やアンチエイジング、生活習慣病を予防する効果も期待できるので、健康・美容にも嬉しいですね!
そんな麦茶のダイエット効果をより高めるためには、1日1.5リットルを目安に飲むこと・常温かホットで飲むことです。
冷えた麦茶を大量に飲みすぎると体を冷やしたり、下痢や消化不良をおこす恐れがあるので注意してください。
無味無臭の水を1日1.5リットル飲むのは難しくても、香ばしい風味とほのかな甘みがある麦茶は飲みやすくて続けやすいと思います。
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