「夏バテ」という正式な病名はありませんが、夏の暑さからくる体調不良をまとめて夏バテと呼んでいます。
夏バテすると、食欲の低下や倦怠感、頭痛、胃腸の働きが弱まり便秘や下痢になることもあります。
暑さで食欲が減り「痩せた!」と思ってもそれは一時的なこと。
夏バテで体重が減ると、とてもリバウンドしやすいのです。
ではなぜ夏バテで痩せるとリバウンドしやすいのでしょうか?
ダイエットにも効果的な夏バテ対策もあわせてご紹介します。
夏バテで痩せるとリバウンドしやすいワケ
食べないで痩せてしまうから
夏バテで痩せてしまう大きな原因は、暑さによる食欲不振です。
食事量が減ると、その分体重も減ります。
空腹感を感じることなく痩せるので、楽に減量できたように感じるかもしれません。
しかし食べないで痩せるということは、栄養不足で痩せたということ。
夏バテが治まると、体は失った分の栄養をため込もうとするため、いつも以上に食欲がわいてきます。
食べなかった反動で暴飲暴食し、リバウンドしやすくなります。
筋力が低下する
夏バテ痩せは、栄養不足で体重が減りますが、運動したわけではありません。
そのため体脂肪だけでなく、筋肉も落ちたと考えられます。
筋力が落ちると基礎代謝が低下し、消費カロリーも減少します。
今までと同じ食事や活動量でも、消費カロリーが少ないため、すぐにリバウンド。
夏バテ前より太りやすく痩せにくい体になってしまうのです。
ダイエット中に栄養素が足りてないと、夏バテしやすい体になります。
夏バテしないでキレイに痩せるためにも、しっかりと対策をとることが大切です。
ダイエット中に効果的な夏バテ対策
冷房の使いすぎに注意
夏になると、冷房のきいた涼しい室内と暑い屋外を何度も出入りすることになりますね。
人間の体は5度以上の温度差を何度も体感すると、自律神経のバランスが乱れてしまいます。
自律神経の乱れは、冷えや頭痛、だるさ、食欲不振など様々な不調の原因です。
暑いからといって、室内の冷やしすぎには要注意。
冷房を使う時には、外との温度差がありすぎないような温度設定にしましょう。
水分はこまめに、たっぷりと
人間の体は汗をかかずに安静にしていても、1日に約2.5リットルの水分が排出されます。
夏は汗をかく分、安静時より多くの水分が失われているのです。
水分が不足すると、水分代謝が充分に行われず、血液がドロドロになったり、むくみや下痢などの症状があらわれます。
そのため夏は食事以外で、1.5リットルほどの水分をとることが理想です。
しかし一度に冷たい飲み物をとると、体が冷えてしまい夏バテの原因に。
夏バテや熱中症を防ぐために、少量の飲み物をこまめに飲むようにしましょう。
水分といっても、糖分の多い清涼飲料水やスポーツドリンク、アルコールなどは肥満のもとです。
水やお茶など、ノンカロリー飲料でしっかり水分補給を!
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冷たいものはほどほどに
かき氷やアイスクリーム、そうめんや冷やし中華など、暑い夏は冷たい食べ物がとても美味しく感じますね。
飲み物もよく冷えたものを選んでしまいます。
しかし冷たいものばかり食べていると内臓が冷え、代謝・消化機能が低下し、食欲不振や下痢、便秘の原因です。
冷えた食べ物はほどほどに、できるだけ温かいものを食べるようにしましょう。
夏は冷やしすぎた飲み物より、常温水が内臓に優しいです。
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ぬるめのお風呂で自律神経を整える
夏は冷えた室内と暑い屋外を行き来することが多いため、自律神経が崩れてしまいます。
そんな乱れた自律神経を整えるのに有効なのが、ぬるめのお風呂でリラックスすること。
人間が一番リラックスできる温度は、体温より2度高い温度といわれています。
38~39度のぬるめお湯に全身浸かるのがオススメです。
リラックスすることで、副交感神経が優位になり乱れた自律神経を整えることができます。
ビタミンB群で糖質の代謝を促す
汗をかくと、ビタミン・ミネラルも一緒に排出されてしまいます。
失ったビタミン・ミネラルを補給するためには、色々な食材をバランスよく食べることが大切です。
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特に夏はかき氷やアイスクリーム、そうめんやうどんなどの冷やし麺やビールなど糖質を多く物をよく食べますね。
糖質をエネルギーに変えるのは、ビタミンB1とB2の仕事です。
ビタミンB1・B2が不足すると、糖質をエネルギーに変えることができず、余った糖質は脂肪として体内に蓄えられてしまいます。
また自律神経を整えるために、副交感神経を優位にする役割があるのが「メラトニン」というホルモンです。
このメラトニンを分泌させるために、必要なのがビタミンB12。
特に脳や神経の健康を助けるビタミンB12がメラトニンの働きを活発にします。
体脂肪の蓄積を防止し、夏バテしないためにも、夏はビタミンB群を積極的に摂取するようにしましょう!
【】ビタミンB1を豊富に含む食材】
豚肉・うなぎ・レバー・枝豆・大豆・納豆・豆腐・イワシ・たらこ・ほうれん草など
【ビタミンB2を多く含む食品】
豚肉・うなぎ・レバー・ぶり・さわら・牛乳・モロヘイヤ・納豆・ほうれん草・アーモンドなど
ビタミンンB1・B2は「アリシン」という栄養素と一緒に食べると吸収率がアップします。
アリシンはネギやにんにく、にら、たまねぎなどに多く含まれます。
豆腐にはネギを薬味にしたり、ニンニクたっぷりの豚肉炒め、レバニラやなど、ビタミンB1・B2を多く含む食材と合わせて食べると効果的です。
【ビタミンB12を多く含む食品】
レバー・牡蠣・アサリ・しじみ・いくら・さんまなど
ビタミンB群が不足しているなと感じるなら、サプリメントを活用するのがおススメです。
クエン酸でミネラルの吸収率を高める
汗をかいて失われたミネラルの吸収率を高めるのがクエン酸の働きです。
クエン酸には他にも新陳代謝を高め、脂肪をエネルギーに変えやすくする働きもあります。
夏バテだけでなく、ダイエットにも嬉しい効果があるクエン酸は、レモンや梅干し、グレープフルーツ、お酢など酸味のある食品に多く含まれています。
酸味でさっぱりと食べられるので、暑い夏にはぴったりですね!
クエン酸はすぐに分解されて排出されてしまうので、毎日の食事から摂取していきましょう。
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タンパク質でスタミナアップ
夏は汗をかく量がふえ、冷房の温度差のなか体温を一定に保つために多くのエネルギーを必要とします。
それなのに冷たくてあっさりとした食事が多くなると、体力・代謝が低下しスタミナ不足になってしまいます。
夏のスタミナ不足を解消するためには、タンパク質を積極的にとりましょう!
タンパク質は肉や魚、大豆製品、牛乳、卵などに多く含まれ、筋肉のもとになる栄養素です。
糖質・脂質と並ぶ三大栄養素で、人間の体には欠かすことができません。
タンパク質が不足すると筋力が低下し、疲れやすく痩せにくい体になってしまいます。
夏のスタミナ不足だけでなく、ダイエット中の筋力維持のためにもタンパク質は必要な栄養素です。
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夏バテを回避しながらダイエットできる食事法
夏バテをせずキレイに痩せるためにも、バランスの良い食事をすることが大切です。
しかし暑くてどうしても食欲がない・・・
そんな時は食材と調理方法を工夫してみてはいかがでしょうか。
しそやミョウガ、ショウガ、ワサビなどを使うと、爽やかな風味で食事することができます。
スパイスや香草、ハーブの香りは食欲を刺激し、納豆、オクラ、山芋などはネバネバ効果で食べやすくなりますね。
スパイスは新陳代謝を良くする働きがあり、ネバネバ食材もダイエットに効果的です。
唐辛子をつかった料理は食欲増進効果と脂肪燃焼が期待できます。
暑くて食べられないのなら、食べられるよう工夫して夏バテを回避しながらダイエットしましょう!
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夏バテ中の運動はダイエットに効果なし!運動はムリせず適度に
冷房の効いた涼しい部屋にばかりいると汗をかかないので、汗腺の働きが鈍くなり夏バテしやすくなります。
汗をかいて汗腺の働きを正常にするために有効なのが、適度な運動です。
運動すると自律神経の働きも活発になるので、冷房の温度差で乱れた自律神経を整える効果もあります。
運動すると筋肉量もアップし、スタミナもつきますね。
ダイエットのためにも取り入れたい運動ですが、真夏に激しい運動をすると熱中症になったり、疲労や倦怠感がたまり夏バテを引き起こすこともあります。
疲労や倦怠感があるのに運動を続けても、スムーズに体脂肪を燃焼することができないため、あまりダイエット効果はありません。
夏の運動はムリのない範囲で、適度に行うようにしましょう。
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まとめ
夏バテで食欲がなくなり、食べずに痩せると体は不足した栄養を取り戻そうと、栄養をため込みやすくなります。
そのため涼しくなってきたころに、食べなかった反動で食欲が増加。
暴飲暴食する可能性が高くなります。
さらに運動せず食べないで痩せた場合、筋肉が減ったと考えられます。
筋肉が減ると代謝が悪くなり、消費カロリーが減ってしまいます。
夏バテで痩せたとしても、太りやすく痩せにくい体になっているのです。
キレイに痩せたいなら夏バテは避けるべき。
栄養が不足しがちなダイエット中は夏バテしやすい体に成っています。しっかりと夏バテ対策をし、暑い夏を乗り越えていきましょう!
ダイエット中の食事は「バランスよく」っていうけど
「なにをどう選んでいいのかわからない」
「量はどのくらい?」
「カロリーとか栄養とか面倒くさくて続かない!」
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